こんにちは。フードケアの狩野です。
お客様より「炭酸飲料にも、お茶やお水と同じようにとろみがつきますか?」という
お問合せをいただくことがあります。
そこで今回は、
炭酸飲料に「とろみ」をつける方法をご紹介します。
とろみがついていても炭酸を楽しむことができるので、夏祭りやお誕生日会等の乾杯する飲料としてもおすすめです。
是非参考にしてみてください!
目次
炭酸飲料にとろみ調整食品を入れると、発泡し吹きこぼれやすい!?
炭酸飲料にとろみ調整食品を入れると、発泡するため、コップから吹きこぼれてしまうことがあります。
また、発泡により炭酸飲料の炭酸が抜けてしまいます。
吹きこぼれたり、炭酸が抜けないよう、下記の方法をご参考ください。
炭酸飲料に「とろみ」をつける方法
少量の炭酸飲料に、全体に必要なとろみ調整食品を入れ、同じ炭酸飲料で薄めます。
この方法で、発泡による吹きこぼれを防ぎ、炭酸が極力抜けないようにすることができます!
【材料】
お好みの炭酸飲料 | 200ml |
とろみ調整食品(ネオハイトロミールⅢ) | 2g(1g分包2袋:1%) |
【とろみのつけ方】
① 大きめの容器に入れた炭酸飲料100mlにとろみ調整食品を入れ、スプーン等で30秒程度よくかき混ぜます。
②①に残りの炭酸飲料100mlを入れ、さらに30秒程度かき混ぜます。
ノンアルコール・ビールテイスト飲料にとろみをつけるには?
ノンアルコールビールも炭酸飲料です。
同じようにとろみがつけられるのか、コツ等はあるのかご説明いたします。
ノンアルコールビールにとろみをつける方法
【材料】
・お好みのノンアルコールビール 250ml
・とろみ調整食品(ネオハイトロミールⅢ(スリー)) 3g
【作り方】
① 大きめのグラスにとろみ調整食品を2g入れます。
② ノンアルコールビールを100ml注ぎ、スプーン等で30秒程よくかき混ぜます。
③ ノンアルコールビールを100ml注ぎ、再度30秒程よくかき混ぜます。
④ とろみが安定するまでしばらく静置します。
※静置している間に、泡が消えてしまいますので、「泡とろみ」を分けて作ります!
泡とろみの作り方
⑤ ボールを用意し、とろみ調整食品を1g入れます。
⑥ ノンアルコールビールを50ml注ぎ、ホイッパーで泡立つまでよくかき混ぜます。
⑦ グラスに泡とろみを盛り付けて完成です!
POINT
★飲料よりも先にとろみ調整食品を入れるのは、ノンアルコールビールの泡がとろみ調整食品の分散を邪魔してしまうためです。
(先に入れると、泡の上にのっかってしまいます)
★「泡とろみ」はあえて濃いとろみにしております。
濃いとろみにすることで、泡感の保持が長くなり、より美味しく仕上がりました!
なんでノンアルコールビールなの?
今回、ビールへのとろみづけとして、「ノンアルコールビール・ビールテイスト飲料」を使用しました。
理由は、酒類にとろみがつかないわけではなく、
「酒類にとろみ調整食品を添加する」ことに、注意が必要だからです。
酒類(アルコール分一度以上の飲料)にとろみ調整食品を入れ、とろみをつける行為は、「みなし製造」に該当する可能性があります。
みなし製造には製造免許が必要な行為です。
消費者が自ら消費するため(ご家族も含む)であれば該当しませんが、第3者(例えば、病院・施設のスタッフの方)がとろみをつける際には、違反判定をうける可能性があるようです。
上記の理由より、酒類にとろみをつける際には、ご注意ください。
※酒税法の解釈には複数見解があり、必ずしも違反判定になるとは限りません。
まとめ
炭酸飲料でも、炭酸を残しながら「とろみ」をつけることができます。
ノンアルコールビールも上手にとろみづけができると、とても満足感があります!
嗜好に合わせた飲料提供の参考になれば幸いです。
とろみ調整食品の使用、添加量の決定は、必ず専門の医師、歯科医師、管理栄養士、言語聴覚士、薬剤師等の医療従事者様のご判断の上、お願いいたします。
作成日:2019/6/27
更新日:2024/1/26 狩野