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介護食とろみのつけ方|とろみ調整食品の正しい使い方

2019.12.05
とろみ調整食品

こんにちは。フードケアの狩野です。

とろみ調整食品は、普段の生活ではあまり馴染みのない食品だと思います。
冒頭の漫画は、在宅における「とろみづけ」のシーンですが、
在宅シーンに関わらず「とろみ調整食品の正しい使い方」 よくわからないという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、「とろみ調整食品の正しい使い方」についてご紹介します。

「とろみ調整食品」の特性を理解し、使用される際の参考となれば幸いです。

とろみ調整食品とは?

とろみ調整食品は、飲料などの液体に混ぜるだけで、簡単にとろみをつけることができる食品です。
とろみ剤、増粘剤と呼ばれることもあり、多くの病院・施設で使用されています。

片栗粉との違い

とろみをつける一般食品としては「片栗粉(じゃがいもでんぷん)」「くず粉(くずでんぷん)」などがありますが、水を加えて加熱する必要があります。

しかし、とろみ調整食品はそのまま添加でき、加熱をする必要がありませんので、冷たい飲料にもとろみづけができます!

とろみ調整食品使用してゼリーを作れる?

「とろみ調整食品をたくさん入れるとゼリーになる」という表現を聞くことがありますが、べたつきが増すだけでゼリー状にはなりません

とろみ調整食品の使い方

飲料に入れてかき混ぜるだけで、とても簡単です!

まずは使い方を動画でご覧ください。

用意するもの
・コップ
・スプーン
・飲料
・とろみ調整食品

使い方
①コップに飲料を入れます。
②スプーン等で飲料をかき混ぜながらとろみ調整食品を入れます。
③20〜30秒かき混ぜてください。30秒ほどでとろみがつきはじめます。

※とろみが安定するまで、数分かかります。
※とろみの状態を確認してから、お召し上がりください。
※とろみ調整食品を先にコップへ入れておく方法もあります。
 ⇒方法はこちら(YouTube動画)

とろみ調整食品を扱う時のポイント

ポイントを押さえて、「毎回とろみの程度が違う」ということが起きないよう気をつけてください。

①“計量”が大事
 はかりや計量スプーン、個包装タイプを使用して適当な量を添加してください。
②“ダマができないこと”が重要
 ダマができると、とろみ調整食品の効力が十分に発揮されず、適切なとろみが
 つきません。とろみ調整食品が飲料全体に均一になるように混ぜましょう。
③“とろみがつきにくい飲料”とその時の対処法を知っておくことが重要
 水やお茶と比べて、とろみがつきにくい飲料があります。そのような飲料には
 「2度まぜ法」でとろみをつけましょう。
 ⇒とろみがつきにくい飲料へのとろみつけはこちらのブログをご参考ください。

適度なとろみの程度とは?

とろみの程度には、薄いとろみ、中間のとろみ、濃いとろみの3段階があります 。
いずれかの程度のとろみを使用することが推奨されています。
※『日摂食嚥下リハ会誌25(2):135–149, 2021』 または 日本摂食嚥下リハ学会HPホームページ:https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2021-manual.pdf『嚥下調整食学会分類2021』 を必ずご参照ください。」

どの程度のとろみがいいのかは、自己判断ではなく、必ず専門の医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士等に相談してください。

●とろみ3段階の様子・・・性状を動画で確認してください。

薄いとろみ

中間のとろみ

 

濃いとろみ

 

薄いとろみ中間のとろみ濃いとろみ
スプーンを傾けるとすっと流れるスプーンを傾けるととろとろと流れるスプーンを傾けてもある程度保たれて流れにくい

注意!

とろみはつければ良いというものではありません。
薄すぎるとろみや濃すぎるとろみは推奨できないとされています。特にとろみのつけ過ぎは、べたつきが増し、かえって飲み込みにくくなりますので気をつけましょう。

まとめ

本ブログでは、とろみ調整食品の特徴と使用方法についてご説明しました。
特徴と使用方法を理解いただくのはもちろんのこと、「とろみ調整食品を使用する理由」もあわせて理解いただきたいと思います。
⇒「なぜとろみ調整食品が必要か」についてはちらのブログをご覧ください。
介護食とろみのつけ方|なぜとろみ調整食品が必要なの?

本ブログは以下の関連資料と関連製品の情報を基にしておりますので、あわせてご確認ください。

投稿:2019年12月5日
更新:2023年10月2日 狩野

【関連資料】
※以下より無料でダウンロードできます
『飲料へのとろみづけにおけるとろみ調整食品のいろは(とろみ調整食品の正しい使い方)』
監修:歯科医師 戸原玄先生(東京医科歯科大学 教授)
          管理栄養士 江頭文江先生(地域栄養ケアPEACH厚木 代表)

【関連製品】
・ネオハイトロミールⅢ(スリー)

・ネオハイトロミールスリム

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