より美味しいものを提供したい!
季節を楽しんでほしい!
と思っているのに、なかなか時間がなくて対応が難しいということはありませんか?
簡単に季節を感じるおやつを作る ことができれば、その問題も解決できますよね!
この記事では、
・春に食べたい『さくら餅』
・こどもの日に使える『柏餅』
・よもぎ薫る『草餅』
というような簡単に作れるお餅レシピ をお届けします!
基本の餅ゼリーを抑えた上で、あんこにどうやってのせるのかというだけで、色んなお餅に早変わりです。
「常食」の方から「ミキサー食」の方まで提供できるレシピが見つかるかもしれません。
この記事が少しでも皆様のお役に立つと幸いです。
目次
お餅ゼリーの基本
お餅ゼリーの作り方には3通りあります。
①ごはん/白玉粉/お湯/スベラカーゼで作る※
②上新粉/白玉粉/水/スベラカーゼで作る
③上新粉/水/スベラカーゼで作る
今回は、③の上新粉とスベラカーゼで作るレシピをご紹介します!
このレシピは、
・材料が少なくて済む
・ミキサーをかける必要がない!
ということがメリットです。
※①に関しては詳細はこちらをご覧ください
上新粉とスベラカーゼで作るお餅レシピ 所要時間:約10分
【鍋で作る少量バージョン】
5人程度の分量を作るのであれば、こちらの方法で簡単に作ることができます!
ミキサーをかける必要が無いので、手間が大きく削減できます。
材料(5人分:1人分50g)
上新粉 | 50 g |
水 | 250 ml |
スベラカーゼ(全体量の2%) | 6 g |
作り方
1.上新粉とスベラカーゼをボウルなどでしっかりと混ぜる
2.1と水を鍋に加えて、ダマがなくなるまでかき混ぜる。
3.全体が70℃以上になるまで加熱をする。
4.全体が冷めて、固まったら完成。
・焦げ付きやすいので、加熱時はしっかりとかき混ぜましょう!
⇒加熱をしている際、鍋底が焦げ付いてきてしまいます。そのため、下の方から
かき混ぜるようにして下さい。
・加熱は、弱火ではなく、『中火程度』にしましょう!
⇒弱火で加熱をすると、ゼリーの中の水分が多く蒸発してしまい、ゼリーが硬く
なります。加熱の際は、中火程度で加熱するようにしましょう。
・包丁で成形したい場合には、冷めた状態で切りましょう!
⇒冷めていないと、やわらかいゼリーなので、角を保つことは難しいです。
形をしっかり保ちたい場合には、全体を冷却させてからにしましょう。
上新粉とスベラカーゼで作るお餅レシピ 所要時間:約10分
【スチコンで作る大量バージョン】
鍋で作る場合に量が多いと、餅ゼリーの液が飛び散ったり、焦げ付いたりして、
温度を70度以上に上げるまで、混ぜ続けることが大変です。
大量に作るには、スチームコンベクションオーブンを使う、こちらのレシピを活用しましょう。
材料(25人分:1人分50g)※ホテルパンのハーフサイズで1/3量 程度です。
上新粉 | 200 g |
水 | 1000 ml |
スベラカーゼ(全体量の2%) | 24g |
作り方
1.上新粉とスベラカーゼをボウルなどでしっかりと混ぜる
2.1と水をハーフホテルパンに加え、ダマがなくなるまでしっかりとかき混ぜる。
3.蓋つき・予熱ありで、スチームモード100℃、5分間加熱をする。
4.加熱終了直後、全体が均一な状態になるまでしっかりと混ぜ、全体の温度が
70℃以上であることを確認する。
5.全体が冷めて、固まったら完成。
・ホテルパンに入れる「量」には注意!
⇒2/3量以上になると、吹きこぼれる可能性が非常に高いです。スベラカーゼが入ると、
急に全体が噴きあがる場合があります。
・加熱終了「直後」にしっかりと混ぜましょう!
⇒加熱から時間が経って混ぜる場合、2層に分かれてしまったり、ゼリーが不均一な状態
になることがあります。
・包丁で成形したい場合には、冷めた状態で切りましょう!
⇒形をしっかり保ちたい場合には、全体を冷却させてからにしましょう。
ゼリーがやわらかいので、しっかり冷めていないと、角を保つことは難しいです。
この上新粉は、災害食の時にも役に立つ優れモノなんです!
下の記事では、上新粉を活用した災害食のレシピをご紹介しています。
さくら餅(道明寺風)
あんこを丸めたところにお餅ゼリーをのせるだけで、道明寺風の桜餅に!
材料(5人分/1人分約70g)
基本の餅ゼリー | 150g |
色粉(赤) | 少量 |
A:こしあん | 200g |
A:サラダ油 | 6g(小さじ2杯) |
桜の葉の塩漬け | 5枚 |
作り方
①基本の餅ゼリーに色粉(赤)を入れ、軽くなじませる。
②電子レンジ又は鍋で全体がサラサラになる(70℃以上)まで加熱し、かき混ぜる。
③こしあんにサラダ油を入れて良くなじませ、5等分にし楕円形に成形する。
④②を泡だて器でクラッシュし、③の上にかける。
⑤桜の葉で④を包み完成。
・お餅ゼリーが冷え切えると、あんこの上にうまくのせられないので注意!
⇒スベラカーゼのお餅ゼリーには少しだけ付着性があります。そのおかげで、
クラッシュしてのせても、写真のようにしっかりとあんこの上に留まります。
ただし、お餅ゼリーが冷えてしまうとうまくのらないので、注意してください。
・塩づけの桜の葉で包むとよりさくら餅に!
⇒塩漬けの桜の葉がなくても、さくら餅に見えるのですが、桜の葉で包むことで、
風味も香りもアップします!全員分つけるのが難しければ、順番に軽くのせて
いくだけでも効果ありです。
柏餅
基本のお餅ゼリーであんこを包むだけで出来上がり!
材料(5人分/1人分約80g)
基本の餅ゼリー | 250g |
A:あんこ | 150g |
A:サラダ油 | 6g(小さじ2杯) |
柏の葉 | 5枚 |
作り方
①あんこにサラダ油を入れて良くなじませ、5等分にし丸く成形する。
②基本の餅を電子レンジ又は鍋で全体がサラサラになる(70℃以上)まで加熱し、
かき混ぜる。
③②をラップの上にピザのように薄く丸く広げ(10センチ程度)、①をのせる。
④柏の葉で包み完成
・お餅ゼリーはなるべく『温かい』うちにあんこを入れましょう!
⇒冷え切った状態で作ると、あんこがくっつきづらくなったり、上下の餅ゼリー
同士が離れたりしてしまいます。なるべく温かいうちに作るようにしてください。
湯せんしながら成形すると効率よくできるはずです。
・柏の葉で軽く包むだけでも風味アップ!
⇒柏の葉で包むことで、風味も香りもアップします!
全員分つけるのが難しければ、順番に軽くのせていくだけでも効果ありです。
草餅
基本のお持ちに『よもぎパウダー』を練り込んで、包むだけ。
※こちらに関しては、乾燥よもぎの種類によって、粒が残る場合があります。
材料(5人分/1人分約70g)
基本の餅ゼリー | 250g |
※A:乾燥よもぎ | 1g(約小さじ1杯) |
※A:お湯 | 15g(約大さじ1杯) |
B:あんこ | 150g |
B:サラダ油 | 6g(小さじ2杯) |
※Aに関しては、分量の表記上16gできることになりますが、すべて入れる必要はありません。
お好みの量を入れてください。
作り方
①乾燥よもぎをお湯で戻しておく。
②あんこにサラダ油を入れて良くなじませ、5等分にし丸く成形する。
③基本の餅を電子レンジ又は鍋で全体がサラサラになる(70℃以上)まで加熱し、①を
加えかき混ぜる。
④③の餅、②のあんこ、③の餅の順番で型(カップなどでOK)に加え冷却し、型から
取り出す
・餅ゼリーがサラサラなうちに、①のよもぎペーストを入れましょう。
⇒餅ゼリーが固まった状態でよもぎペーストを入れてしまうと、うまく混ざりません。
また、ゼリーの物性がゆるくなってしまいます。サラサラなところに入れるよう
にしましょう。
・大量に作る場合には、カップに「あんこ」と「餅ゼリー」を2層に入れるだけでも!
⇒カップに重ねて入れるだけでも、色合いがきれいです!また風味もしっかりとある
ので、成形が難しい場合は、カップでの提供もおススメです。
春のお餅レシピ【基本ポイント】
「こしあん」には「サラダ油」をなじませる
さいごに
春のお餅ゼリ―レシピはいかがでしたか?
簡単な方法を活用したり、同じ餅ゼリーでも組み合わせる食材によって、
バリエーションがどんどん広がります。
是非一度作ってみて、春を楽しんでみてください!
(編集:高橋 画像:久保埜 動画:石川)