foodcare
symposium

ー 第2回フードケアシンポジウム ー

2023
 
全国のスペシャリストが“つなぐ”多職種の輪
 
 
 
第2回フードケアシンポジウムは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

フードケアシンポジウムって?

 
フードケアシンポジウムは、全国各地でご活躍されている医療・介護従事者の方より『摂食嚥下へのアプローチ』について「栄養」 「口腔ケア」 「リハビリテーション」の3つの視点から日頃の取組みや臨床事例を講演いただくイベントです。
令和3年の介護報酬改定でも「リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の取組を一体的に運用し、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点から見直しを行う」という方針が示され、3つの分野での取組みがより重視されていくと考えております。
各分野の事例が患者・ご利用者さまのQOL向上や医療・介護現場での課題解決に繋がれば幸いです。

フードケアシンポジウム
ロゴマーク

シンポジウムロゴ
 
栄養口腔ケアリハビリテーションそして フードケアが1つになり、医療・介護における「多職種連携」を推進したいという想いを込めました。

院内や地域の枠を超えて、フードケアシンポジウムが 全国各地のつながりのきっかけになれば幸いです。

開催日時・概要

 
第2回のテーマ
ワタシたち”摂食嚥下”のために『コレ』してます!

摂食嚥下障害の原因や症状は多岐にわたり、予防・診断・治療・介護には様々な知識や経験に基づいたアプローチが求められます。だからこそ、日々たくさんのお悩みを抱えられているのではないでしょうか。
そこで今回は、多職種の方の「摂食嚥下」に対する具体的な実践例を中心にお話しいただきます。

 
開催日時 2023年12月2日(土)
13:15~17:00
第一部

13:20~16:00
ご講演(9名の先生)

第二部

16:05~16:50
座談会(座長と他4名の先生)
テーマ「もっとよくなる摂食嚥下リハビリテーション」

開催方法 オンライン
参加費用 無料
定員 1,000名
オンデマンド配信 事前に登録いただいた方には、第一部のみ配信を実施いたします
※第二部(座談会)はリアル配信のみとなります

座長

金沢英哲先生

スワローウィッシュクリニック 院長
金沢 英哲 先生
 
第1回に引き続き、金沢先生に座長を務めていただきます。

第一部

栄養

伊藤 清世 先生

在宅訪問管理栄養士

医療法人 社団 静実会
ないとうクリニック
複合サービスセンター
伊藤清世先生
 
委託給食会社と取り組む食形態調整

やわらかさに配慮された食事提供で大事なことは管理栄養士の知識、嚥下機能の知識と共に作り手の調理の「ウデ」とやわらかさを判断できる「クチ」だと私は考えている。そのため当施設では委託の厨房職員と月に1度、フードスタディという体験型の食形態勉強会を行い、共に実食することで調理者と目指す食事の方向性を共有している。
ただし、適切な食形態にするだけでは食べやすい食事の提供ができないことも事実である。従って管理栄養士としてフロアにて介助方法や食具、環境など包括的な視点で確認し、それらを厨房職員と共有する事によりフロアと厨房を結ぶ橋渡し役となることを心掛けている。そこでそのような当院での活動を紹介する。

俊成 桃香 先生

管理栄養士

医療法人社団 埴原会 赤羽病院
俊成桃香先生
 
多職種連携で実現した食形態と
とろみつき飲料の見直し

赤羽病院は療養病棟を有し、嚥下調整食の提供が不可欠である。また、飲料にとろみづけを必要とするケースも多い。しかし、嚥下調整食には「咽頭残渣」や「美味しくない」という課題があり、とろみ調整食品にも「使い勝手」に課題があった。
そこで、多職種での課題共有→院内プレゼン→試作等を経て、使用製品の見直しと食形態の変更を行い、課題解決を図ることができた。
私は入職1年と日は浅いが、多職種連携により課題解決に取り組むことができたため発表する。

奥田 朋子 先生

摂食・嚥下障害看護認定看護師

越谷市立病院
奥田朋子先生
 
多職種との連携で嚥下調整食提供を
実現した一例

日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021は知っていても、なかなか対応できない…という病院・施設は多いと思う。当院でもずっと取り組めていなかった嚥下食改革…今回は委員会・多職種・外部アドバイザーの力を借りて、不完全ながら嚥下調整食提供までたどり着いた過程を紹介する。嚥下調整食を提供したいと考えられている皆さまのヒントにしていただけたら幸いである。

口腔ケア

山口 泉 先生

歯科衛生士

医療法人畏敬会 井野辺病院
山口泉先生
 
回復期リハビリテーション病棟の
「食べたい」を支える

当院の回復期リハビリテーション病棟には、脳血管疾患や神経難病の方が多く入院している。麻痺や嚥下障害等で経管栄養となった方の口腔環境は汚染が強く、劣悪な環境であることが多い。
今回は、筋緊張の強い患者に口腔内の保湿と脱感作を継続し、口腔環境の改善がみられた症例と、舌接触補助床(PAP)の作成および他職種協働により経口摂取が可能となった症例をエピソードも踏まえて歯科衛生士の視点から紹介する。

園山 愛弓 先生

歯科衛生士

社会福祉法人 恩賜財団 済生会
岡山済生会総合病院
園山愛弓先生
 
口腔支持療法としての口腔保湿ジェルの
可能性を探る

抗がん剤の副作用である口腔粘膜炎は、口腔細菌の感染や口腔粘膜の乾燥により重症化しやすいとされている。口腔粘膜炎の重症化は会話や経口摂取に支障をきたし、更には患者のQOLや予後にまで影響を及ぼすことがある。口腔支持療法として、抗がん剤治療開始前から口腔管理を行い口腔内環境を良好に保つことで、口腔有害事象を最小限に抑えられる可能性がある。
今回は当院で採用している口腔保湿ジェルを使用し、口腔有害事象の予防や緩和が見られた事例について紹介する。

西 依見子 先生

代表 コンサルタントナース

Taste&See
西依見子先生
 
口腔保湿ジェルを活用した
口腔ケアの指導方法について

口腔ケアは、看護技術の一つとして重要です。Taste&Seeでは病院や施設の看護師さんへ口腔ケアに関しての指導を日々行っています。口腔ケアの知識と技術が不足していると、患者さんの呼吸・循環に影響を与えてしまう可能性があります。今回は口腔ケアの知識と技術の一つである、口腔ケア時の窒息・誤嚥などのリスクの特徴をお伝えするとともに、口腔保湿ジェルを活用した効果的な口腔ケアについてお話しします。

リハビリ

松浦 祐也 先生

言語聴覚士

大分大学医学部附属病院
松浦祐也先生
 
急性期病院における
干渉電流型低周波治療器の活用状況

急性期病院での摂食嚥下障害の中で咽頭・喉頭の知覚低下を認める患者は多く、早い段階で知覚低下に対応することは経口摂取の獲得や誤嚥性肺炎の予防に重要である。しかし、意識レベルの低下や術後の倦怠感等で積極的な嚥下訓練が難しい場面は多い。その中で侵襲が少なく介入可能なジェントルスティム®を導入した。
今回は急性期病院における
干渉電流型低周波治療器の活用状況やメリット、今後の課題について症例を通して報告する。

三谷 俊史 先生

医師

医療法人徳洲会
出雲徳洲会病院
三谷俊史先生
 
干渉電流型低周波治療器が
咽頭知覚に与える影響の検討

当院は183床(一般89床・療養47床・回復期リハ47床)の病院であり、患者様の多くが嚥下障害を有する認知症の高齢者である。当院にはSTが7名在籍しており、所有する2台の干渉電流型低周波治療器(以下、本治療器)が日常的にフル稼働している。今回、本治療器の使用目的・根拠を明確にするため、本治療器の咽頭知覚に与える影響について検討したので報告する。またカプサイシンの効果修飾についても検討したのであわせて報告する。

伊藤 僚祐 先生

言語聴覚士

海南医療センター
伊藤僚佑先生
 
経皮的干渉波電気刺激の使用における
病棟との連携

当院は高齢で嚥下障害を有し誤嚥性肺炎を発症する方が多く入院する急性期の病院である。当院は従来、言語聴覚士1名で摂食機能療法を行っていた。
しかし現在は、ジェントルスティム®をリハ科で1台、病棟で2台活用し、看護師も摂食機能療法を更に行えるようになった。ジェントルスティム®の導入により、病棟と連携する機会を得たのでここに報告する。

第二部

座談会 ※オンデマンド配信はございません、ぜひ当日にご視聴ください

テーマ「もっとよくなる摂食嚥下リハビリテーション」
 
座長 金沢 英哲 先生と、第一部に登壇された4名の先生によるトークセッションを行います。
トークセッションでは「これから」をキーワードにそれぞれの活動に関してお話しいただく予定です。
 

  • 座長

    • スワローウィッシュクリニック 院長 金沢 英哲 先生

 
  • 演者

    • 医療法人 社団 静実会 ないとうクリニック複合サービスセンター
      在宅訪問管理栄養士 伊藤 清世 先生

    •  
    • 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 岡山済生会総合病院
      歯科衛生士 園山 愛弓 先生

    •  
    • Taste&See 代表
      コンサルタントナース 西 依見子 先生

    •  
    • 海南医療センター
      言語聴覚士 伊藤 僚祐 先生

当セミナーに関するお問合せ先:  webinar_info2@food-care.co.jp